パイナップル
パイナップルの原産国は南アメリカの熱帯地方。 コロンブスの探検隊が西インド諸島を発見する1493年以前から原住民の間で広く作られていました。 コロンブスによってもたらされたパイナップルは、ヨーロッパの貴族やお金持ちの人々の間で高級なくだものとして温室で作られるようになり、たちまち世界中に広がっていきます。 沖縄県へ伝わったのは、1865年、石垣島沖に沈んだオランダ船から流れ着いたのが始まりということです。 その後、1888年に朝武士干城(あさぶしかんじょう)という人が、小笠原より在来種の苗を持ち帰り植えました。こうして、県内いろいろな場所でつくられるようになりました。 主な生産地は、日本では沖縄県、外国ではタイ、フィリピン、メキシコ、ハワイ、台湾、マレーシアなどが主な産地です。 |
①一年をとおして暖かいこと パイナップルは、暖かいところでよく育ちます。沖縄県の年間平均気温は22度。パイナップル栽培に適した場所なのです。しかし、冬になると気温が下がります。沖縄本島北部がパイナップル栽培の北限と言われています。 ②酸性土壌 パイナップルは酸性土壌が好み。沖縄県北部と八重山地方は酸性土壌なのでパイナップル栽培に適しています。 土の性質の違う沖縄本島中南部や宮古島ではほとんど栽培されていません。 ③水はけがよいこと 水はけのよい山の斜面を切り開き、パイナップル畑にしています。 ※沖縄県は、台風が多いことで知られていますが、台風に強い植物で少しぐらいの風ならへっちゃら。また、パイナップルは水をそれほど必要としない植物で干ばつに強くたくさん栽培されている理由の一つになっています。
パインアップルは植え付けする時期により実を収穫する時期も変わります。 パイナップルの花がついて、約150日ほどで、実が熟します。
パイナップルは、夏の暑い時期に収穫するので、大変です。 葉の先にはとげが有り、真夏に厚手の作業着を着用して手袋をして行います。 また、夏の暑い日ざしに、パイナップルの実が長時間さらされると、果実が日焼けを起こし食べられなくなってしまいます。そこで、果実を一つ一つ紙袋で覆ったり、パイナップルの葉っぱで実を包んだり、ネットをかけたりして、直射日光が当たらないように工夫します。 カラスなどの鳥も、パイナップルを狙っています。害虫や病気にも気をつけています。
パイナップルは完全に熟してから収穫されます。 また、果実の皮が下から3~8分ほど黄色になると食べごろです。 美味しい時期は、6月~9月。 10月から収穫されるパイナップルは、缶詰やジュース用に加工され、日本全国に出荷されます。
沖縄県で最も多く栽培されているのは、N67-10という品種のパイナップルです。 他に、ボゴール(スナックパイン)、ソフトタッチ(農林1号)(ピーチパイン)、クリームパイン、サマーゴールドなどがあります。
パイナップルには、疲れを回復させたり、血液をさらさらにする効果のある成分が含まれています。 また、パイナップルには、たんぱく質を分解する“ブロメリン”という成分も含まれており、お肉と一緒に食べると消化を助けてくれます。 ビタミンBやC、食物繊維も豊富に含まれています。
【作り方】 ①ミキサーに生のパインアップルとオレンジジュースをいれ、粒が残るぐらいミキサーにかけ、レモン汁とラム酒を加える。 ②粉ゼラチンは湯で溶かす。①に加え混ぜ、冷蔵庫に約2時間冷やし固める。 ③半解凍の状態で冷蔵庫から取り出し、スプーンでかき混ぜる。 ④別のボウルに卵白と砂糖を加えて泡立てる。③と混ぜ合わせて、再びパットに流し冷蔵庫で冷やし固める。 ⑤(a)のソースの材料をミキサーに入れ、ミキシングする。シャーベットをを器に盛り、ミントの葉を添える。 |