夜の外出や登山に出かけるときは、キケン生物の知識や応急処置などの方法を覚えておくように心がけましょう。

【オキナワアシナガバチ】

沖縄本島・宮古島・石垣島・西表島に分布。セグロアシナガバチの亜種。体は黒色で黄褐色の斑紋がある。胸部背面に1対の細い黄褐色線がある。体長は20~26mm。攻撃性が強く、巣に近づいたりすると攻撃される恐れがある。

【注意】
もし刺されてしまった場合、直ちにその場から離れましょう。続けて刺されることがあります。また、アナフィラキシーショックの危険性があるため、刺された部分を氷などで冷やし、直ちに医療機関に行きましょう。

【タイワンキドクガの幼虫】

沖縄本島・宮古島・石垣島・西表島・南大東島に分布。背面の各節には、こぶ状の隆起があり多数の毛に覆われている。体長は20~25mm。
皮膚に毒毛針が刺さると、発赤とともに激しい痛みにおそわれる。後に発疹が生じ、ジンマシンのようになり、数週間も続くことがある。

【応急処置】
毒針が刺さっても、あわててこすらずに、粘着テープなどを用いてそっと取り除きましょう。炎症が生じた場合は、抗ヒスタミン剤を含んだステロイド軟膏を塗るとよいでしょう。

【ヤマビル】

本州以南に広く分布。扁平で前端と下端の両端に吸盤があるが、吸血するための口は、前端の吸盤の中央に位置する。体長は20mm程度だが、2倍以上の長さになることもある。
吸血されても痛みがほとんどなく、気づかないが、離れた後も血がすぐに止まらないことがしばしばある。

【応急処置】
傷口を消毒し、止血しましょう。頭部だけがちぎれて残ってしまった場合は、医療機関で除去してもらわなければなりません。

[ 資料提供:八重山福祉保険所 ]