新良幸人&下地勇ライブ

●新良幸人×下地勇ライブ SAKISHIMA meeting in 竹富●
【日時】2008年8月23日(土曜日)開場18:30 開演19:00  【場所】竹富小中学校 グラウンド
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石垣を代表する唄者の1人パーシャクラブVo.の新良幸人(あらゆきと)さんと
みゃーくふつ(宮古方言)で歌うシンガーソングライター下地勇(しもじいさむ)さんのコラボレーションライブ
【SAKISHIMA meeting in 竹富島】が竹富小中学校グラウンドで開催された。
日も暮れて、心地よい島の風が吹く中でのライブ…
美しい歌声はもちろんのこと、二人の息のあった爆笑トークに会場はおおいにもりあがった。
プロフィール

新良幸人 新良 幸人 【Ara Yukito】
1967年生まれ 沖縄県石垣市白保出身
11歳から八重山民謡を父親に師事 し、17歳、最年少で八重山古典音楽コン
クール最高賞を受賞。
1993年に元りんけんバンドのベーシスト・上地正昭(うえちまさあき)に誘わ
れて「パーシャクラブ」を結成、沖縄県内外でライブ活動を展開する。
1995年に自身作詞による『ファムレウタ(子守唄)』が、TBS「筑紫哲也のニュ
ース23」のエンディング・テーマに採り上げられ全国区で有名となる。
ソウルフルな歌声で、八重山民謡を今の時代の音楽として歌い上げている 現代の沖縄を代表するミュージシャンの一人である。


下地勇 下地  勇 【Shimoji Isamu】

1969年生まれ 沖縄県宮古島市平良出身
オリジナル曲のほとんどを自身の出身地宮古島の方言で、レゲエやブルー
スなどさまざまな国の音楽にのせて歌う。宮古高校を卒業し18歳で上京。
音楽とはまったく無縁の生活を送っていたが、25歳で沖縄本島に戻る。
本島でもサラリーマンをしていたが、下地勇30歳のとき、父親を喜ばせようと
、還暦祝いに曲を贈ったところ、両親の友人をはじめ、島を離れて住む宮古
出身者たちの間であっという間に話題となり、みゃーくふつソングが急速に
口コミで広まっていった。 下地の存在は、全国でも注目を集め、現在は沖縄
本島を拠点に、 県外でのライブ活動も精力的に展開中である。


ライブ

【リハーサル】 リハーサル風景
この日の最高気温は33度、とても強い日差しが差し込む午後3時スタッフによりステージが作られ始め4時過ぎには二人によるリハーサルがはじまった。
三線や笛、アコースティックギターのマイクチェックが念入りに行われる横で、
夜店のテントも着々と準備が進められていた。
ビールに泡盛、やきとりやたこ焼き・やきそばなどなど出店は竹富小中学校の
PTAやOB、ナイチャーもまんちゃーでやっていますとのこと…。
会場内は持ち込み禁止なので、出店準備にも力が入る。
5時過ぎには少しづつ人が集まり、6時過ぎになると校門前に入場を待つ人の
列が80名をこえていたため、15分早く開場がなされた。


【二人の唄声】 二人の唄声

まずは、下地勇の「ばんだが生まり島」からスタート。ギターを片手に歌われ
る流暢なミャークフツに方言がわかる人からは爆笑が…。
言葉がわからない人も、スペイン語風・フランス語風などバラエティーに富ん
だメロディーと優しい歌声に酔いしれていた。曲が終わると客席にむけられる
『たんでぃがたんでぃ(ありがとう)』の声に大きな拍手が送られた。
新良幸人は「子守唄~ファムレウタ~」「白保節」など、三線の音色にのせ
ソウルフルな歌声を響かせた。 その後は、下地勇が作曲し新良幸人が詩を
つけた「SAKISHIMA meetingのテーマソング」を始め、勇による「アサドヤ
ヌクヤマ」
幸人による「トゥーガニアヤグ」など二人のコラボライブとなった。
アンコールではライトをすべて消し、真っ暗な中でたくさんの星を見上げなが
らの「満天の星」に観客もうっとりと聞き惚れた。



【爆笑トーク!】 かんぱ~い!!
RBCラジオで土曜日のPM6:00から、ありがとうの宮古方言で『ずみ』と八重山
方言で『みーふぁいゆー』をあわせた「ずみーふぁいゆー」というラジオ番組
をやっている二人。曲の合間にはぴったりと息の合ったトークで観客からは大
きな拍手と笑いが起こった。
特に、みゃーくふつ(宮古ことば)とやいまむにー(八重山ことば)の面白トー
クには、会場は大爆笑でつつまれた。
帰りの船が臨時便でPM10時ということもあり、時間を気にしながらのアンコー
ルに勇:「まにあわなかったら泳いでいけぇ~」
客:「なに~船はまつよぉ~」勇:「これが島ですよね~」
などと客席とのやり取りも面白くあっという間に時間はすぎていった。

【帰り道…】 帰り道
2度のアンコールが終わると時間はPM9:20…10時の船に間に合うようにと、
竹富港にむけて人々が歩き出す。
しかし、街頭の少ない竹富島。皆が安全に帰れるようにと、およそ100M毎に
島のボランティアの人々により車のライトで道が照らされた。
通りすがりに、「ありがとうございました~また来年おまちしてます」との優しい
一言に感謝、感謝。
空には満点の星…ライブの余韻に浸りながら、港までの約1kmの道のりもあっ
という間に感じられた。
フォト
ドリーム観光船
スタッフによる準備
竹富小中学校
ドリーム観光の船で竹富島へ…
とてもきれいな船でした!!
炎天下スタッフによる準備作業が
着々とが進められていく
花がいっぱい、緑がいっぱい
の竹富小中学校
開場前の行列
グッズの販売
大勢の観客
午後6時過ぎ…
まだまだ暑い中、行列はつづく
二人のコラボCDやTシャツも
販売されていました
ビールやお弁当を味わいながら
ライブの始まりを待つ人々


取材/撮影 砂川雅世
掲載日:2008年8月24日 
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