『世界の現代アーティスト50人展』

ガルシア・ロルカを顕彰して

　クロアチア出身のトニー・ポルテオ氏によるコレクション「世界の現代アーティスト50人展－ガルシア・ロルカを顕彰して－」を那覇に引き続き、ここ石垣島でも企画展が開催されました。このコレクションは、トニー・ポルテオ氏がスペインを代表する詩人ガルシア・ロルカの生誕100周年を記念して、世界の代表的なアーティスト50人を選び、制作を依頼して2003年に完成したものです。

　この企画の着想が1977年だったという事を考えると、長い数月を経てこの企画展の作品の数々は私たちの目の前にやってきました。ガルシア・ロルカという詩人は、スペインのアンダルシア地方に生まれ、地域独特の風習や様々なものを題材として作品を作り続けてきました。大陸を隔てて海に囲まれた小さな島々故に、各地域それぞれに色濃い文化が沢山残っているここ沖縄で、彼を偲んだ企画展が開催されるという事に、ある種の連帯感を感じずにはいられませんでした。

　ガルシア・ロルカが自らの作品で伝えたかった事の断片が個々のアーティストの感じるままに表れているかのような素晴らしい作品の数々に、もっと石垣島でもこんなアートを取り上げたイベントが増えて欲しいと切実に思わされるキッカケとなった感慨深い企画展でした。そして、ここ石垣島からガルシア・ロルカや今回出展された世界中の著名なアーティストのような優れたアーティストが出てくる事を願います。

　　【開催期間】
　　【会場】
【開館時間】
【入場料】

　　【主催】

2008年9月24日(水)～10月5日(日)
石垣市民会館展示ホール
午前10時～午後6時(入館は午後5:30迄)
一般:800円、高校･大学生:500円
小･中学生:300円
文化の社共同体 / 098-941-1321
〒900-0006　沖縄県那覇市おもろまち3-1-1

取材/撮影宮良　賢哉

掲載日：2008年10月7日