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●『種子取祭』 たなどぅい 竹富島●
日程:平成20年10月17日(金)18日(土)   場所:世持御嶽(ユームチオン)

竹富島最大の年中行事「種子取祭」(たなどぅい)世持御嶽(ユームチオン)で行われた。
種子取祭は約600年の歴史を持ち、国指定重要無形文化財にも指定されている。

五穀豊穣と島民の繁栄を神に祈願する祭で農業暦の正月にあたる節祭りから数えて49日後の
きのえ申(申申)の日から始まり10日間にわたって様々な伝統行事が繰り広げられる。
祭りの7日目、8日目は庭の芸能、舞台の芸能が行われ、2日間で80余りの演目が奉納された。
人口300人余りの小さな島に石垣、本島、本土在住の郷友会の方々、観光客等が押し寄せ島は祭り一色に賑わった。

  ■種子取祭とは

うまぬしゃー

種子取祭は、農耕に関する行事で、種をまき、それが無事に育つことを祈願
する。種子取祭の各行事は古くから伝わる儀式にしたがって行われている。

種子取祭の7日目、8日目に行われる芸能奉納は、踊り(ブドゥイ)狂言
(キョンギョン)
とに分けられる。踊りは女性の担当であり、狂言は男性の担当
となる。狂言の内容は幅広く、組踊りや近代演劇も狂言といわれている。

竹富島には、玻座間村仲筋村の2つの村があり、7日目の奉納芸能が
玻座間村、8日目が仲筋村と決まっている。
2つの村によって競い合うように、多彩な芸能が奉納される。

  ■種子取祭  奉納芸能  
  【庭の芸能】 種子取祭
    棒踊り・太鼓
    マミドー
    真栄(マサカイ)
    祝い種子取
    馬乗者(ウマヌシャー)
     
  【玻座間の舞台芸能】      
    長者   伏山敵討・組踊  
    弥勒(ミルク)   おしどりの舞・舞踊  
    神事スー踊い   殿様節・舞踊  
     鍛冶工狂言・狂言   稔り美しゃ・舞踊  
    赤馬節・舞踊   竹富育ち・舞踊  
    八重山上り口説・舞踊   ペーク漫遊記・狂言  
    組頭・狂言   竹富口説・舞踊  
    ササラ銭太鼓・舞踊   しきた盆・舞踊  
    かたみ節・舞踊   種子取節・舞踊  
    世持・狂言   三人天川・舞踊  
    海晒し・舞踊   安里屋節・舞踊  
    祝種子取・舞踊   三助の人情・狂言  
    世曳き・狂言   鶴亀節・舞踊  
    元タラクジ・舞踊   貫花・舞踊  
    高那節・舞踊   玻座間口説・舞踊  
    仲良田節・舞踊   組長刀・組踊  
    胡蝶の舞・舞踊   曾我の夜討・狂言  
    大浦越地節・舞踊      
  ■種子取祭  フォトショット  

御嶽へむかう人々 準備する女性たち 大勢の観客
太鼓の音を聞きながら
世持御嶽へとぞくぞくと向かう人々…
出番を待つ人々
笑顔の中にも緊張感が感じられます
御嶽前の庭には大勢の観客が
熱い視線を送っていました
祝い種子取 長者 赤馬節
石垣郷友会婦人部60名による
「祝い種子取」…見事にそろっています…
舞台芸能の最初に行われる演目「長者」は
豊作祈願をし舞台芸能開始の許可を得る
きらびやかな衣装でおどられる
「赤馬節」
ミルク 生まれ年の人々 ササラ銭太鼓
たくさんの子どもたちをひきつれて
ミルクの登場
舞台中央前列には生まれ年の方々が…
わきあいあいともりあがっていました
様々な衣装を着た女性達が、
豊作を願って踊る「ササラ銭太鼓」
世曳き 表彰式 スコール
「世曳き」では子どもたちの可愛らしい
演技に花銭がたくさんなげられた
竹富島郷土の発展に貢献された女性たちに
表彰状がおくられた
開始1時間くらいして突然のスコール
世果報の雨…
仲良田節 伏山夜討 子どもたち
「仲良田節」西表島に伝わる豊作祝
の民謡を舞踊にしたもの
「伏山敵討」では迫真の演技に
観客から大きな歓声と拍手が送られた
前列にすわり熱い視線をおくる
竹富小学校の生徒たち
取材/撮影 砂川雅世

掲載日:2008年10月21日

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