台風8号が八重山に接近し雨風が激しくなる中、白保村豊年祭が飾墓御嶽(カツァルパカ)で開催された。
この白保集落は、八重山の古典民謡「白保節」や「真謝節」などの中で、黄金に稲穂の実る、豊かな農地と、ミルク(弥勒)に守られた豊穣の村として唄われている。白保集落は古くから石垣島一番の農業地帯として栄えていた土地といわれている。
豊年祭は今年の豊作を神々に感謝すると共に来夏世のミルクユガフ(豊穣)の来訪を祈願し行われる、年中最大の神事である。
激しい雨が降るにもかかわらず、3時前には飾墓御嶽には、傘やカッパをつけた人々が続々と集まり始めた。
また旗頭を持った青年達や太鼓隊が行列をつくり白保の集落を練り歩き、飾墓御嶽へと向かっていく姿が見られた。