かまどま之碑… かまどま広場にある立派なクバデサの木のそばに 「かまどま之碑」がたてられています。 その昔、八重山一とうたわれた美女、カマドマが この木の下で海を見ながら、愛する人を待ち続けたと いう伝説があります。この絶世の美女カマドマと石垣高端 という役人の情熱的で切ない恋の物語は、民謡 「殿様節」にのせて、今に謡い継がれているということです。
フネッチャーヌカーラ(船浮共同井戸)… 西表島における井戸掘りは1500年ころのオランダ船漂着 と関わりが深いと伝えられており、この井戸には船浮(フネー) 村における初めての共同(チャ)井戸(カーラ)と考えられて います。 海が近いため塩分が強く家庭の使い水として 利用されてきました。 フネッチャーヌカーラは野菜洗い、食器洗い、洗たくなどの ほか、女性たちのゆんたく(情報交換)の場所としても 重要な役割を果たしてきたそうです。
上の川(ウイヌカー)… 上の川は古くから船浮村の水瓶として人々の生命を守り 農業(稲作)を育んできたそうです。 炭鉱時代(明治)には上の川の水は良質で療養に効果が あるといって訪れる人が多かったということです。 丸い水留めは洗濯のすすぎ場として使用されていました。 ウイヌカー(上の川)ぬミジ(水)や しじミジどぅやりば ウマンチュ(御万人)ぬまぎり アみてぃしでぃら (訳)上の川の水はわき水で美味しいよ 皆さん揃ってみずあそびをし若返ろうよ
掲載日:2009年4月21日